新年度で営業開始から3年目を迎える「ふくら」は、新潟県立新発田商業高校・商業クラブの皆さんが運営している、パンやお総菜などを販売するお店。開店当初より話題を集め、今や商店街にとって、なくてはならない存在へと成長しました。

もともと同校の商業クラブでは、これまでも市内外で開催される多くのイベントに模擬店舗を出店し、実践形式で商売について学んできましたが、2020年からのコロナ禍で状況は一変。活動は大幅に制限されることに。

しかし、そんな状況を打開したのも、実はその生徒たち自身。「イベントがダメなら地元の商店街に店を出せばいい」。そう考えた皆さんは顧問の先生とも相談し、（一社）NEOHATTのメンバーに協力を依頼。同法人の全面的なバックアップを受けながら様々な調整を重ね、惜しまれつつ閉店された和菓子の名店・旧中村屋さんの店舗を借り受けることができ、2021年7月に晴れて営業をスタートさせます。

お店に並ぶのは、生徒たち自らが考案したオリジナルのパンやハンバーガー、お弁当などなど。製造こそ地元の業者へ依頼しますが、商品の開発・仕入れ・販売まで、今はそれら全てを自分たちでこなす万能ぶり。そんな頑張りをご家族はじめ、周りの商店の方々も温かく見守ってくれています。

学生としての本分があるため、多い時期でも月に2回、土曜日のみの営業。それでも「ふくら」がお店を開ける日には、商店街に活気が生まれ、多くのお客様が来店されます。生徒たちの元気な接客、お客様との楽しそうな会話こそが一筋の光となり、商店街を明るく照らす原動力となっています。